経済原論 IA(経済学科1組・2組))


人間の生活は、他の人々とモノ、サービス、資金を交換することによって、より豊かに暮らせます。とくに、モノは20世紀、分業と流れ作業およびオートメーションによって、人類史上最大の量を作ってほとんどの人々に手渡るようになりました。その反面、モノが人間の存在をおびやかしたこともあります。このような生活に必要なモノ、サービス、資金を等価として交換することを経済取引といいます。
 経済学は、ある期間、無数に行われる経済取引が、理想化した市場で、ルールに基づいて行われることを理論的に把握することを目的としています。その取引が、外国の人々と行われるならば、貿易が生じます。現代の経済取引は、巨大化していますので、取引を集計して、集計量が、相互依存的に決まることを示し、一国の経済活動が一目で把握できるようにしたのがマクロ経済学です。他方、個別の経済取引を考えると、人々は、それぞれのモノ、サービスを、どんな制約のもとで、どんな行動基準で、市場において取引を成立させるのか考えることができます。それがミクロ経済学です。
 本講義では、家計と企業が、1つのモノを取引するとき、等しい価格交換を説明するミクロ経済学を後半で取り上げます。前半は、一国の経済活動を統計量で把握する経済モデルを作り、それに基づいて、政府が経済活動を安定化させることが、どのようにできるかを示すマクロ経済学を扱います。

  • 序 経済学は何を研究するのか               進行日程
  • 第1部 ミクロ経済学 
    • 第1章 家計の需要決定              6/4(小テスト解答)〜6/18
    • 第2章 企業の供給決定              6/22〜7/2
    • 第3章 市場均衡と調整               7/6〜7/9
  • 第2部 マクロ経済学
    • 第4章 経済循環と基礎概念            4/9〜4/27
    • 第5章 国民所得の決定理論            5/7〜5/18
    • 第6章 閉じたモデルと政府の財政政策      5/18〜5/28
    • 第7章 開放モデル                  5/28〜6/1
評価方法
出席と小テスト、学期末試験の成績によって評価します。
第1回目 小テスト 4/13、第2回目 小テスト 5/14、第3回目 小テスト 6/1
第4回目 小テスト 6/18      第5回目 小テスト6/29
テキスト
西村和志 『経済原論講義ノート』

 ナカニシヤ書店にて販売します。  

参考書
図書館で指定図書コーナーに、経済原論の参考書がおいてあります。  

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