プログラム基礎C・D
授業テーマ ミクロ金融論入門
授業の目的 金融に関する学習には二つの面がある。一つはどのような金融商品が
どのような市場で取引されているかを学ぶミクロ的な側面で、いま一つは経済全体の中で
金融がどのような役割を果たしているかを学ぶマクロ的な側面である。この授業では、
ミクロ金融論の基本的な知識を修得し、金融ビジネスプログラムにおける専門的な学習の
基礎を身につけることを目的とする。なお、金融ビジネスプログラムでは、プログラム基礎演習の
2クラスを春学期と秋学期に分けて、春学期と秋学期で担当者が交代します。
授業概要 講義形式が60分、理解度確認問題演習が30分。金融商品の定義と評価計算を学ぶ。
等比数列と級数を計算する。貸付資金、債券、株式の需要者および供給者の行動を
ミクロ経済学の方法で理論化する。債券および株式には、不確実性があるので、収益率と
リスクを選択する理論を学ぶ。統計と確率の知識を学ぶ。債券および株式の先物・オプション市場
における価格形成を学ぶ。各市場の均衡と市場に及ぼす日本銀行の金融政策、
ファンダメンタルズなどの外因の影響を学ぶ。
授業計画 C D
1回 金融商品と市場 4/7 9/15
2回 金融商品の定義と現在価値評価 4/14 9/22
3回 等比数列と等比級数 4/21 9/29
4回 家計の貯蓄と資産・負債計画 4/28 10/6
5回 統計・確率の計算 10/13
6回 資産選択理論 5/11 10/20
7回 債券・株式の最適ポートフォリオ 5/19 10/27
8回 企業の投資と資金調達計画 5/26 11/10
9回 M-M理論 6/2入門簿記5回
6/9 簿記6回 11/24
10回貸付資金市場均衡 6/16
簿記7回 12/1
11回独占競争市場均衡 6/23 12/8
12回情報の非対称性 6/30 12/12
13回債券先物・オプション市場 7/7 12/22
14回株式オプション市場 最終試験 7/14 2018年 1/12
15回大阪取引所見学 7/21 1/19
最終試験
成績評価法 理解度をみるため、金融商品の定義、特性、評価計算、各主体の行動設定は
小テストをします(到達目標(1)(2))。平常点は小テストの解答の評点で評価します。
中間試験(到達目標(1)(2))と最終試験(到達目標(1)~(4))は、市場の均衡と
外因による比較静学を講義したことの内容で、授業時間内に実施します。
テキスト 西村和志『ミクロ金融論』追手門学院大学経済学部テキストシリーズ2017年度講義ノート